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上海外為市場=元小幅高、景気不透明感で上値は限定



  • 豪中銀の利上げを受け、豪ドルは上昇

  • 25ベーシスポイントの引き上げにより、オフィシャルキャッシュレートは2012年以来の高水準となる3.85%へ

  • CPIは一番の大敵。豪中銀がタカ派姿勢を貫けば、豪ドル/米ドルは大きく上昇するのか?

オーストリア準備銀行(RBA、中央銀行)は2日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、3.85%とした。先月は金利を据え置き、今回も利上げは見送りと見られていただけに、今回の利上げを好感した買いが入り、オーストラリアドルは67セント超上昇する場面もあった。


声明では、「合理的な経過期間の中でインフレ率が目標水準に戻ることを確実にするために、さらなる引き締めが必要になるかもしれないが、それは経済とインフレの動向次第」との考えを示した。


RBAは豪労働市場のひっ迫状況を取り上げ、賃金が再び上昇し始めたと強調した。

オーストラリアでは今週、小売売上高と貿易収支、来週は建設認可件数が発表される。シティバンクが算出・公表する下図のエコノミック・サプライズ指数(ESI)によると、今後発表される豪経済指標が豪ドルのファンダメンタルズにとってプラスになるとの見方に傾いている。


資料:ブルームバーグ

金利政策を決定したきょうの理事会の開催前、金利市場では、今年後半に25bpの利上げが実施される確率は50%程度になっていた。金融引き締めが実施された今、市場はこれを修正し、声明のトーンを織り込んでいるところである。豪ドル/米ドルの発表直後の反応は唐突感が否めなかった。


先週発表された豪インフレ率が懸念をかき立てるきっかけとなったのかもしれない。ただ、2023年1-3月期の豪消費者物価指数(CP)総合指数の上昇率は前年同期比7.0%と、予想(6.9%)はわずかに上回ったものの、前回(7.8%)からは大きく減速していた。

RBAが重視するCPIトリム平均は前年同期比6.6%上昇だった。それに対し、予想伸び率は同6.7%、前期の伸び率は同6.9%だった。

CPI総合指数は2021年4-6月期以降、RBAが掲げる2-3%のインフレ目標を上回っており、トリム平均は2022年1-3月期以降、この目標水準を上回っている。




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